交通事故による上腕開放骨折で障害厚生年金3級が認められたケース
男性(50代/就労中)
傷病名:左上腕、左肩甲骨骨折、左腕神経損傷
決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級
受給金額:年額591,700円。加えて、5年分の遡及額として一時金で2,958,500円。
相談者のお困りごと・面談時の状況
地域情報誌を見て、ご相談にいらっしゃいました。数年前に交通事故に合い、左腕を損傷。以降、肩の可動域が著しく制限されてしまいました。ご自身で障害年金の申請を試みたこともありましたが、提出書類の多さに疲弊し、途中で断念してしまったそうです。
社労士による見解アドバイス
今回のケースでは障害認定日の診断書を既にご自身が作成済でしたので、5年間の遡及請求ができました。しかし障害認定日がかなり昔にある場合、既にカルテが破棄されており、診断書が取得できない=遡及請求ができない、というケースも少なくありません。障害年金が必要な状態になってしまったときは、なるべく先延ばしせずに申請準備に取り掛かること(まずは我々社会保険労務士や、病院のMSWさん、最寄りの年金事務所等にご相談いただくこと)をお勧めしたいと思います。
受任までに行ったこと
障害認定日の診断書は既にご自身で用意されていましたので、新たに現在の診断書を作成してもらい、遡及請求を行いました。定期通院を行っておらず、診断書作成医が普段の生活の様子をご存知ないため、日常生活や仕事上で不自由に感じていることを文章にまとめ、診断書作成の前に医師にお渡ししました。また、障害の原因が交通事故であることから、「第三者行為事故状況届」を作成し、提出しました。
結果
障害厚生年金2級の受給が決定しました。